9月27日、双葉社本社で漫画家・田辺洋一郎先生の単行本『ドルヲタネバーダイ』のトーク&サイン会が開催された。ゲストは、元AKB48の多田京加さんと、友情出演の下口ひななさん。
『ドルヲタネバーダイ』
ドルヲタとして生きてきた10年を捧げたアイドルが引退。絶望して死んだ俺だが、気がつくと高校2年生に…。初恋の人にもう一度出会うために、青春を生き直すことに…。アイドルとドルヲタあるある満載の転生ラブコメ。
単行本
■webアクションで連載中
https://comic-action.com/episode/2550912965056027424
オープニングは田辺先生と下口さんが登場。過去に先生にイラストを描いてもらったことがあり嬉しくて保存し続けているという下口さんに、先生は「推せる〜!」と喜ぶ。
早速、メインゲストの多田さんを呼び込む。福井県出身ということで先生が作成した恐竜をイメージした「ガブガブソング」にのせ、先生が用意した手につける恐竜のぬいぐるみでVIP席のファンに近付きガブガブする(=ちょっと触れる)ガブガブサービスをお見舞いした。

2人はキャッチフレーズ込みで自己紹介。無茶振りで先生も「むにゃむにゃ」「おは“よういちろう”」のフレーズを入れた自己紹介で対抗し、思った以上のクオリティーにゲスト含め客席からもどよめきが起きた。
とにかくよく喋る多田さんと下口さん。2人がイベントを乗っ取ったのかと思うほどトークを回す。先生は、過去に劇場でたまたま多田さんに遭遇し初めましての挨拶をした際、YouTube企画を提案し盛り上がったこと(多田さんは一切覚えていなかった)、多田さんと同期の大竹ひとみさんからの提案もあってオファーをしたという。

台本を無視して喋り続ける3人。多田さんが先生に「一体、どういう漫画家なのか?」と聞くと、先生は改めて経歴を説明。22歳当時、初めての投稿作『カブ吉と僕の夏休み』が手塚賞を受賞し、『週刊少年ジャンプ』に掲載され華々しくデビュー。実はこの作品は最終選考の山に埋もれていた中から審査員の1人であった鳥山明先生が「これが一番面白いね!」と取り上げてくれたことで再評価され受賞に至ったという。
この話を聞いたゲストも観客もこの日一番の驚きの声を上げ、大興奮。初めてみんなが先生を尊敬した瞬間だった。

ステージ上で初めて『ドルヲタネバーダイ』を読んだ2人。たまたま開いたページが巨乳のキャラを男子がからかうシーンだったことから、「よくないページがあった!」「気まずページがあった!」とキャッキャする。先生が「主人公が大人になってアイドルを推していたのは、学生の時に思いを伝えられなかった初恋の子の影を追っていたから」と説明すると、多田さんは「ははあ〜〜〜!」と大きく頷き、ナイスリアクションを見せた。
その流れで先生と奥さんの馴れ初めも聞き出す多田さん。MCとしての腕が立つ。MC担当ではなかったけれど。

多田さんは『AKB48グループ 第2回ユニットじゃんけん大会』(2018年)で同じ福井県出身の松田祐実(=ゆみみ)と共にユニット「Fortune cherry」で優勝したがいつの日か松田さんが不在に。ということで、会場でじゃんけん大会を行ない「2代目ゆみみ」を決めた。この他、AKB時代の話・裏話に花が咲き、拍手や笑い声がわき起こった。


多田さんのAKB時代の配信の構図から着想を得た田辺先生デザインのTシャツを着用
終始、2人の勢いに押されていた田辺先生。次回出演もあるのか、乞うご期待。
