世界文化社が書籍『豊洲市場発 江戸前すし手帖』(福地享子・著) を 11月13日 (木) に発売する。
世界を魅了する“SUSHI”の聖地・豊洲市場から、旬・味・産地を徹底解説した1冊が登場! 築地から豊洲へ。市場移転から約10年。いま最前線で語られるすしの姿と、握りずし200年の歴史を凝縮。豊富な写真と解説で、すしの世界を立体的に味わえる内容になっている。
■すし店に行く前に知っておきたい、極上ネタの見分け方


同書は、思わず手を伸ばしたくなる握り1貫の写真に、旬や主な産地、魚姿や英名などのデータを収録。すし職人がいま注目する魚や、極上ブランド産地のおいしさの理由をひもとき「どこの魚が、なぜ旨いか」が一目でわかる、すし店でも旅先でも頼れる“すし通必携”のポケット手帖だ。
■築地・豊洲を知り尽くした“魚の案内人”が執筆


著者は1998年から築地市場の水産仲卸「濱長」に勤務し、現在は豊洲市場の図書資料室「銀鱗文庫」の事務局長を務める福地享子。産地からすし店まで、現場の声を知る著者ならではの視点で“いまのすし”を伝える。
■浮世絵や写真で辿る、すし200年の歴史


江戸時代の握りずし誕生前夜から現代までを通観する、巻末の「江戸前すしアーカイブス」は、本書のもうひとつの読みどころ。豊富な浮世絵や歴史資料を眺めながら、1貫の背景にある文化と、時代の味覚を感じ取れるようになっている。
■発売前に試し読みした読者の感想
発売前に、同書を一部公開した「ネットギャリー」にて、試し読みした人からの感想を紹介。
・初競りで何億円もの価値がつくホンマグロも江戸時代は下魚だったという。脂の乗った中トロ、赤身にづけ、とても美味しそうなにぎりの写真から始まる、江戸前すし手帖。白身のカワハギの肝、光りもののコハダの仕込み、シマアジの光沢、これは寿司屋へ行かなければ。(レビュアー)
・本書は江戸前すしに使われるネタを解説したものである。私も握りずしは好きなので、写真を見ていると思わずよだれがたれそうになる。(レビュアー)
・「江戸前すし」の原点となる浮世絵を見れば、歴史がよく分かる。豊洲市場の最新事情も興味深い。(教育関係者)
■著者プロフィール 福地享子 (ふくち きょうこ)
宮崎県生まれ。日本女子大学卒業。婦人画報社(現ハースト婦人画報社)の編集者を経てフリーランスに。1998年、築地市場の水産仲卸「濱長」のチラシ作りを頼まれたことをきっかけに同店で働き始める。2010年から築地市場(現豊洲市場)の文化団体「NP0法人 築地魚市場 銀鱗会」の事務局長・図書部長。著書に『築地めし』(小学館文庫)、『築地市場クロニクル完全版1603-2018』(朝日新聞出版)など。
『豊洲市場発 江戸前すし手帖』
【著者】福地享子
【発売日】2025年11月13日(木)
【価格】1,650円(税込)
【出版社】世界文化社
https://books.sekaibunka.com/book/b10146624.html
※本書は2014年刊『築地魚河岸 寿司ダネ手帖』を大幅に増補改訂しました。
江戸といえば……あたぼう鮨「名物煮穴子」
