当サイト、Anabaの名に相応しい食材を見つけました。
そう、穴子! 同じ「穴(Ana)」だけに、穴子です。
そんでもって、7月5日は「穴子の日」。
日本記念日協会のサイトによると、水産加工品の卸売を手がけるハンワフーズ株式会社が制定したとのこと。「穴子には、うなぎと同様にビタミンA、ビタミンB類が豊富に含まれていて、夏バテや食欲減退防止などの効果が期待できることから『土用の丑の日』のように『穴子を食べる日』として定着させることが目的。日付は7と5で穴子(あなご)の『な(7)ご(5)』の語呂合わせから」と書かれています。

■アナゴとウナギの違い
そういえば、穴子と鰻って似てますよね。
環境省の「せとうちネット」によると、アナゴは、ウナギやハモ、ウツボなどと同じウナギ目という大きなグループに属し、その中でさらにアナゴ科というグループにまとめられているとのこと。日本では種類によって異なりますが、南日本を中心に分布していて、近隣の朝鮮半島や東シナ海にも見られるそうです。
利用価値が高いのはマアナゴやクロアナゴで、特にマアナゴはさっぱりとした味がウナギにも劣らず美味で、天ぷら、蒲焼き、すし種、吸い物、丼などで楽しめます。東京湾産は「江戸前のアナゴ」として知られていますが、瀬戸内海産は特に美味とされ、漁獲量も多く珍重されているとのこと。
確かに、ウナギは脂のりがたっぷりなのに対し、穴子はふんわり柔らかく、上品な旨みがあります。高知では、稚魚は「のれそれ」と呼ばれる珍味として知られ、ポン酢しょうゆ等で味わうそうです。
ちなみに、「穴子」は、夜行性で昼間は岩かげや砂泥の穴に潜んでいることに由来しているとか。
■おいしい鮨屋は穴子でわかる
それでは、なぜ、東京湾産は「江戸前のアナゴ」「江戸前の味」と言われるのか。
農林水産省の「うちの郷土料理」によると、江戸時代の東京湾はいくつもの川から栄養に富んだ水が流れ込んでいたそうで、いい魚が育つ抜群の環境だったそう。
晩春から夏が旬とされる穴子は、東京湾でとれる魚であったキスやメゴチとともにすしや天ぷら料理といった「江戸の食文化」として広く食されてきたそう。特に、江戸前鮨の中の定番ネタとして欠かすことのできない魚だったとか。
「おいしい鮨屋は穴子でわかる」と言われるほど、穴子は鮮度が命。そして、穴子の特徴であるぬめりをしっかり取り除き、丁寧に煮て、さらにツメ(煮詰めたタレ)を作り上げるという一連の作業はすし職人だけが成しうる技術だったそう。「江戸前の技」ですね。
現在では東京湾ではとれる魚は限られ、その数も減ってきているそうですが、そんな中でも穴子は水揚げされ、全国でも一級品と賞されるほど評価が高いとか。
「身は淡白でありながら上品なうまみに満ちているのが特徴で、シャリ、身、ツメの融合は食する者をうならせる魅力ある一品」と評されています。

■煮穴子といえば新宿・荒木町の江戸前鮨店「あたぼう鮨」
そんな、本格的な「江戸前の味」・煮穴子を堪能できるのが、新宿・新木町の「あたぼう鮨」。
その日の朝に活け締めされた新鮮な穴子を捌き、滑りをとり、2014年の開店以来継ぎ足される煮汁でぐつぐつ。旨みが染みて、ほんのり甘い、ふっくらとした仕上がりに。化学調味料不使用で素朴な味わいです。
「これが家で食べられたなら……」というCMのセリフのようなことをつぶやいてみますが、そう、食べられるんです!
ECサイトでお取り寄せできますし、6月からは事前予約の店舗受け取りもスタートしました。荒木町という風情のある街並みを歩き、煮穴子を受け取るというのもオツなものですよ。
あたぼう鮨「煮穴子」テイクアウト用サイト(シャリ・ツメ付きで煮穴子丼にもできる!)
お中元、記念日、お祝い事、そして夏バテ予防に、江戸前の粋と伝統を感じる特別な一品を味わいましょう。
あたぼう鮨
東京都新宿区荒木町9正起ビル1階
03-6380-4990
営業時間:18:00〜翌3:00、日祝17:00〜22:00
定休日:月曜
HP:https://www.atabou.com/
Instagram:https://www.instagram.com/atabousushi/
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